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産褥期におけるキュウ帰調血飲の臨床的有用性への評価 漢方専門医認定機関、日本東洋医学会 | 構造化抄録・論文リスト

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Academic year: 2018

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漢方治療エビデンスレポート

日本東洋医学会EBM委員会エビデンスレポート/診療ガイドライン タスクフォース

15.

産前、産後の疾患

文献

成松昭夫, 伊藤淳. 産褥期におけるキュウ帰調血飲の有用性. 臨床医薬 2001; 17: 1329-35. 医中誌 Web ID: 2002057351 MOL, MOL-Lib

1. 目的

産褥期におけるキュウ帰調血飲の臨床的有用性への評価

2. 研究デザイン

ランダム化比較試験 (RCT)

3. セッティング

小郡第一病院産婦人科1施設

4. 参加者

2000年7月- 2001年3月に上記施設で、正常経膣分娩した80名

5. 介入

Arm 1: 分娩後経口抗生剤を5日間に加えキュウ帰調血飲 (メーカー不明) (2.0g) 、

1日に3回、食前内服を4週間。40名

Arm 2: 分娩後経口抗生剤およびマレイン酸メチルエルゴメトリンを5日間。40名

6. 主なアウトカム評価項目

分娩後4週間の子宮収縮不良例の頻度、分娩後2日目の哺乳量 (15g/日以上の割合) 、

5日目の哺乳量の評価およびマタニティーブルーズ、うつの発生率の評価

7. 主な結果

両群ともに子宮収縮不良例、子宮内感染症は認めなかったが、漢方服用群では後陣痛 が有意に少なかった (P<0.05) 。新生児の体重減少が初産婦と全体で漢方服用群では有 意に抑制された (P<0.05) 。分娩後の不定愁訴のうち、「ほてり」、「頭呆感」をキュウ帰 調血飲が改善する傾向があった。マタニティーブルーズの発生率には両群に差がなく、 うつ病の発症はいずれの群にもなかった。

8. 結論

キュウ帰調血飲は、安全に産褥婦人の肉体的、精神的回復を促進し、ひいては児の発 育を促すことが考えられる。

9. 漢方的考察

キュウ帰調血飲による乳汁分泌量の増加は、構成生薬である地黄、当帰、香附子、陳 皮、烏薬による滋養強壮、体力回復、乳汁分泌促進によると考えられる。また、香附 子、烏薬は理気効果を示し、産後のうつを防止すると考えられる。

10. 論文中の安全性評価

記載なし

11. Abstractorのコメント

本研究は、キュウ帰調血飲の「産後の肥立ちを良くする」という万病回春の条文を多 角的に検証したものである。子宮収縮の差の判定が子宮底長の測定によらなかった点 には不満が残るが、乳汁分泌については哺乳量を正確に測定しており、評価に値する。 産褥婦の健全な回復は、すべての精神的要素、肉体的要素について行われるはずであ り、生体の種々のデータについても検証されるべきと考える。今後の研究において、 万病回春に多くの記述があるキュウ帰調血飲のさまざまな合方、加方に関する薬効の 科学的な確認に挑戦していただきたい。

12. Abstractor and date

後山尚久 2008.12.12, 2010.6.1, 2013.12.31

参照

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